内服療法
メトトレキサート

(商品名 : リウマトレックス、MTX)
 

 メトトレキサートは 1950 年代から研究されはじめました。

本来は抗がん剤して使われていましたが、現在ではリュウマチの薬として進行を遅らせ・関節の炎症や腫れを和らげる薬として用いられています。

しかし重症の乾癬・膿疱性乾癬に非常に効果があるので、用いられることがあります。

この薬もシクロスポリン同様、免疫抑制作用によって乾癬を抑えると考えられます。
 

 服用量は2.5〜5.0mgを12時間ごとに3回、合計7.5〜15.0mg/週を内服します。

これは皮疹が出ている皮膚と正常な皮膚の細胞の活動の周期に合わせて考えられた方法です。

メトトレキサートは細胞の新陳代謝を整え、また免疫細胞に対してはT細胞・B細胞の抑制効果だけでなくマクロファージ・好中球の生成を減らす効果など、免疫システムそのものに働き掛けられると考えられています。
 

 副作用は、肝臓に影響を与えることがあります。

肝臓にどれだけのダメージを与えるかは、服用量や服用の頻度また治療の期間などに関係があるようです。

そのため、服用期間中は飲酒厳禁です。

決して優れた薬ではないですが、古くから用いられていたので臨床データが他の薬よりも多くあります。

私たち患者自身が起こりうる副作用について十分に理解することで比較的安全に用いられます。

 またレチノイドと同様に奇形児が生まれる危険性があります。
 

 これらの副作用を防ぐため、定期的な血液検査が必要です。

けいれん、発熱、倦怠感、点状・紫斑出血、歯肉出血、息切れ、から咳、体のかゆみ、黄疸、水のような下痢、尿量減少、血尿、手足のむくみ、発疹、ただれ、粘膜の水疱など、冷や汗、呼吸困難、目の前が暗くなるなどの症状が現れた場合は皮膚科医の先生に速やかに申し出なければなりません。
 


QPUVA治療と組み合わせても大丈夫?
A メトトレキサートは免疫抑制剤なので、そういった疑問を持つことはもっともです。

実際、メトトレキサートを服用している白人の場合は PUVA 療法を行われることはありません。

日本人の様な黄色人種の場合、白人と比べ皮膚が丈夫なので皮膚ガンの恐れはさほどありません。

 とはいっても、長期間続くと副作用にも注意を払わなければならないので皮膚に変化がある場合は皮膚科医の先生に報告して下さい。
 

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