内服療法
レチノイド

(商品名:チガソン)
 

 レチノイドはビタミンA類似物質で、皮膚の新陳代謝に欠かせない角化作用に対して影響を及ぼし、乾癬の治療にも有効なことが確かめられています。

乾癬以外の他の角化性疾患では、レチノイドは無くてはならない存在となっています。

乾癬では、特に重症の患者に用いられます。なかでも、膿疱性乾癬に対しては、発熱・膿疱の抑制に特効的に働きます。
 

 レチノイドの服用量は通常0.5〜1.0mg/kg/日、つまり、一日の服用量は体重 1kg に対して0.5〜1.0mgです。

服用し始めておよそ2週間後頃から皮疹に変化が現れます。
 

 レチノイドはビタミン A の類似化合物質であることから、唇のカサツキや口内炎・顔のホテリ・頭痛・毛が抜けるなど、ビタミンA中毒に似た 副作用を引き起こします。

もっとも注意が必要なのが催奇性です。

妊娠中の女性がレチノイドを内服した場合、奇形児の生まれる危険性は健常女性に比べ大きく高まります。

また、この製剤は脂肪中に蓄積され体内に長く留まることから、たとえ内服を中止しても、中止後最低2年間の避妊が必要です。

男性の場合でも内服中、および中止後6ヶ月間は最低避妊すべきとされています。
 

 長期間本剤を内服しなければならない場合、骨に対する副作用も注意しなければなりません。

子供の場合は骨の発育が阻害されたり、大人の場合でも骨・腱の異常がまれに起こります。

また、血液中の脂肪、特に中性脂肪が増加します。
 

いずれにしろ本剤は効果が強い半面、様々な副作用も多く有るため、皮膚科医の先生の厳重な診察の下に内服を続けることが必要になります。
 

なお、欧米ではアシトレチンというレチノイドが使われています。

日本で使われているエトレチナートというレチノイドと比べると体から排出される時間が非常に短く、優れた薬です。
 


Qお薬を飲む際、気を付けることはありますか?
 
A レバー・うなぎ・緑黄色野菜など、ビタミン A を多く含む食べ物に注意が必要です。

レチノイドはビタミン A の類似化合物なので、ビタミン A の摂りすぎになり、唇のカサツキや口内炎・顔のホテリ・頭痛・毛が抜けるなどの副作用が現れることがあります。

ビタミン A 剤はもちろん、ビタミン A を多く含む食べ物と一緒に飲まないようにしましょう。


 また牛乳で飲んではいけません

レチノイドを牛乳で飲んだ場合、水で飲んだ場合に比べ血中濃度が約 260 %増加することが報告されています。

薬が効きすぎて、副作用が起こりやすくなります。

レチノイドを飲んでいる場合は、牛乳を飲む時間に注意する必要があります。
 
Q飲み合わせの悪いお薬はありますか?
 
A フェニトインというてんかんの薬と一緒に飲んではいけません。

このお薬はレチノイドとを一緒に飲むと、レチノイドの作用が減少します。

他の科や病院に掛かる時はシクロスポリンを飲んでいることをはっきりと伝えましょう。
 

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